2014.06.22

平成26年度 全関東学生ダートトライアル選手権大会

去る6月22日(日)に行われました平成25年度全関東学生ダートトライアル選手権大会の試合結果につきまして、以下にご報告させて頂きます。


開催日:平成26年6月22日(日)
開催場所:丸和オートランド那須

試合結果

男子団体の部 出場13校

順位 学校名 総合タイム
優勝 本塾 5分19秒13
準優勝 日本大学 5分19秒46
3位 青山学院大学A 5分23秒95
4位 中央大学 5分25秒15
5位 千葉工業大学 5分26秒20
6位 東京大学 5分28秒98

男子個人の部 出場42名

順位 氏名 学校名 タイム
優勝 多田 康治 中央 1分44秒04
準優勝 市川 哲平 東海 1分45秒12
3位 渡部 哲成 日本 1分45秒19
4位 鈴木 健 青学A 1分45秒61
5位 大崎 悠悟 本塾 1分45秒82
6位 甘利 優樹 千葉工 1分45秒87
7位 戸田 敬介 本塾 1分46秒04
11位 佐野 勝也 本塾 1分47秒27

戦評

本年度の全関東学生ダートトライアル選手権大会は、昨年度同様、丸和オートランド那須にて開催されました。選手には主将・戸田(理4)、副将・大崎(総4)、佐野(理3)を選出しました。

今年度は、昨年と比べ、丸和オートランドでの練習会の開催が少なかったことや、金銭的な問題が影響し、昨年度ほどの練習回数を確保することは出来ませんでした。そこで、少ない練習機会を最大限活用し、選手の実力を効率良く上げられるように努力しました。まず、車両トラブルで練習時間が削がれていた過去の反省から、車両整備を徹底しました。次に、車載カメラによる映像等から、練習時間外にも選手同士でコースや運転技術の研究を行い、走行前からイメージを持つことができるようにしました。

さらに車両面でもこれまで積み上げてきたセッティングに更なる改良を加えました。限られた予算の中で、経験の浅い選手も含め選手3名が確実にタイムを残す事のできるマシンを目指して全て理詰めで作り上げました。

迎えた試合当日、前日からの雨で路面はウェットコンディションでした。第一走者である大崎は、滑りやすい路面を確かめながら慎重に走りましたが、低速コーナーで失敗しタイムロスをしてしまいました。続く第二走者の佐野は、スピード競技デビュー戦ながらも堅実な走りで、二本目のタイムアップが期待できる内容でした。最終走者の戸田は、滑りやすい路面に苦戦し、コーナー侵入時に突っ込み過ぎで課題が残る走りとなってしまいました。この結果、午前終了時点では団体戦3位となり、優勝には午後の大幅なタイムアップが必須となりました。

午後の二本目を迎え、雨が止んで路面が乾き始めました。戸田と佐野は、前に走る他大学の選手をじっくり観察し、大崎に対して他の選手が失敗していた水の残る低速コーナーの攻略法を指示、これが的中して大崎は見事4秒ものタイムアップに成功し、その時点で3番手の好タイムを記録しました。続く佐野も多少の失敗はあるものの、安定感のあるライン取り重視の走りで果敢に攻め続けて4秒のタイムアップをはかり、個人11位をマークしました。そして、いよいよ最終走者戸田の出走順となります。この時点でライバルの強豪校中央大学は横転によるリタイアで脱落。さらに、暫定トップの日本大学が本塾より先に走行を終えたので、戸田が午前のタイムを2.5秒アップできれば団体戦優勝できるということが分かっていました。

そして戸田は全ての期待を背負って出走しました。気負い過ぎか最初のコーナーで午前と同じミスを犯してしまい、タイムアップは難しいかと思われましたが、気持ちを切り替えて最後まで限界アタックに挑戦した結果、2.8秒のタイムアップに成功、0.3秒差で日本大学を逆転して団体戦優勝を手中に収めました。

本年度に入り、なかなか団体戦優勝を勝ち取る事ができなかっただけに、この初勝利はチームに勢いがつくという意味でも価値あるものとなりました。選手の試合経験や練習量の不足を、思考を重ねて効率化を図ることや車両整備力を上げることで補い、スマートに勝つという目標に近づくこともできました。一方で、強豪校の中央大学のリタイアや日本大学の車両調整不足などにも助けられたように、技量も含めたチーム力の向上が今後の課題として残りました。8月の全日本戦では、選手全員がミス無く走りきり、本塾の選手の実力で勝つ事ができるように、部員一丸となって練習に取り組んで行く所存であります。

最後になりましたが、本大会当日に多くの先輩や應援指導部の方々に応援にお越しいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後とも塾自動車部に一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。