平成28年度 全日本学生ダートトライアル選手権大会
去る8月7日(日)に行われました、平成28年度全日本学生ダートトライアル選手権大会の試合結果につきまして、以下にご報告させて頂きます。
記
開催日:平成28年8月7日(日)
開催場所:テクニックステージタカタ
試合結果
男子団体の部 出場24校
順位 | 学校名 | 合計タイム |
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※男子団体戦は選手3人それぞれのベストタイムの合計で順位が決定されます。
男子個人の部 出場70名
順位 | 氏名 | 学校名 | 合計タイム |
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戦評
2年ぶりに広島県のテクニックステージタカタで開催された、全日本学生ダートトライアル選手権大会は熱い一戦となりました。ダートトライアルの全日本戦は、1年おきに丸和オートランド那須と、広島県のタカタで交互に開催されます。アウエーのタカタで地元勢や関西勢に勝つために、車両面、技量面ともに、可能な限りの対策をして臨みました。一方で、全関東戦にて横転させてしまったため我が部車を一から作り上げることとなり、全部員の力をあわせなければ間に合わないギリギリの状況でした。選手は、全関東戦と同様、主将・針山 (総4)、副将・近藤(理4)、鈴木(商3)が選出されました。
今年は2年前と違い、大会前日以外はタカタに練習機会がなかったため、前日走行会での練習にて、タイヤや足回りのテストといった車両面のセッテイングをしなければなりませんでした。少ない練習回数でしたが、結果として非常に乗りやすい車両へと仕上げることができました。また、選手全員がタカタを初めて走るということから、全部員がコースを各地点から分析をし、選手へ客観的なアドバイスをしました。そして、チーム方針として、1本目は車両と路面の感触を捉えるべくしっかりとタイムを残し、2本目に勝負をかける作戦としました。
迎えた試合当日、気温35℃を超える猛暑日となりました。第1走者の近藤の1本目では、走行中にシフトノブが取れるハプニングに見舞われ、思うようなタイムは残せず、出遅れてしまいました。続く第2走者の鈴木は、堅実な走りと持ち前の車体をスライドさせるテクニックで、安定したタイムをしっかり残してくれました。最終走者の針山も同様にして、車の感触を確かめながら、エースらしい好タイムを出しました。午前の暫定結果では、団体4位に付けられたものの、トップとの差は大きく、優勝するためには各選手4秒以上のタイムアップが求められました。
昼休みの完熟歩行では、ライン取りや車両の状態、路面の感触等を選手同士で意見交換し、2本目の全開アタックへの迷いを最小限にしようと努めました。
午後の走行が始まり、各校の第1走者がタイムアップする中、第1走者の近藤は、体力と気力を振り絞り、今までにない果敢な走りを見せ、7秒ものタイムアップを見せました。続く、第2走者の鈴木は、タイヤセッテイングの変更が奏功して、4秒のタイムアップをし、上位入賞の可能性が俄然高まってまいります。最終走者針山は、全開アタックは最小限に抑えつつも、アグレッシブな走りを見せ3秒のタイムアップを見せ、個人6位に食い込む好タイム出しました。そして、3人の合計タイムは、優勝した地元広島大学にあと1秒と迫る準優勝という結果となりました。個人の部では、近藤が15位、鈴木が10位をおさめ、針山は個人6位に入賞しました。
本大会は、わずかな練習回数とアウエーという厳しい環境の中で、あと一歩で優勝に届くところまで行くことができました。また、前日走行会には大崎先輩(平成27年卒)に来ていただき、タカタの攻略方法やアドバイスを的確にしていただけたことも大きな励みになりました。準優勝ではありましたが、チームとしては全力を出し尽くした結果であり、この先の全日本総合杯獲得という大きな目標を達成するためにも、好スタートを切ることができました。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。