第16回 関東学生対抗 軽自動車6時間耐久レース
去る10月8日(月・祝)に行われました第16回関東学生対抗軽自動車6時間耐久レースの試合結果につきまして、以下にご報告させて頂きます。
記
開催日:平成24年10月8日(月・祝)
開催場所:スポーツランド信州(長野県)
試合結果
(男子団体の部 出場18校)
順位 | 学校名 | 総合タイム |
優勝 | 慶應義塾大学 A | 129周 |
準優勝 | 東海大学 A | 127周 |
3位 | 亜細亜大学 | 122周 |
4位 | 専修大学 A | 116周 |
5位 | 青山学院大学 A | 112周 |
(男子・一般の部 出場14チーム)
順位 | 学校名 | 総合タイム |
優勝 | 専修大学 B | 123周 |
準優勝 | 青山学院大学 B | 117周 |
3位 | 早稲田大学 C | 114周 |
・ | ・ | ・ |
7位 | 慶應義塾大学 B | 75周 |
出場選手
慶應義塾大学Aチーム
ドライバー:伊藤崇文(理4)、小紫知慧(理3)、紺戸瑛介(経3)、関祐介(経3)
慶應義塾大学Bチーム
ドライバー:難波晃太郎(商4)、渡辺美幸(看3)、松本陽(文2)、桜庭彬生(理2)、
戸田敬介(理2)、大崎悠悟(総2)
戦評
16回目を迎えた関東学生対抗軽自動車6時間耐久レースは、今年も長野県のスポーツランド信州にて開催されました。
学生の大会で唯一、混走のレース形式となるこの大会に向けて、試合車両ヴィヴィオの整備を入念に行い、スポーツランド信州での練習を重ねました。
レース当日は天候に恵まれ、午前8時より競技が開始されました。本塾は無理をせず確実に6時間を完走することを目標に2台エントリーし、Aチームの伊藤(理4)、Bチームの戸田(理2)をスタートドライバーとして臨みました。
序盤、各チームがしのぎを削る中、本塾のA・B両チームは順調に周回を重ねますが、
1時間が経過し、2走目の選手に交代した直後に、Bチームの車がスピンした車を避けようと急停止した前車に追突してしまいヘッドライトが破損、ピットインを余儀なくされます。
応急処置を施し、Bチームはコースに復帰しますが、2時間30分ほどを経過したところでスピンを喫し、今度は足回りを損傷してしまい、再度ピットインして修復を図ります。
Aチームはその後も順調に周回を重ね、開始3時間を迎えた時点での順位は単独トップでしたが、横転した他車によって突如発生した玉突き衝突に巻き込まれてしまい、Aチームもフロント、リア共に損傷してしまいます。特に激しく追突された逆サイリアの足回りはアームが変形するほどの衝撃でしたが、幸いにも短時間で修復することができ、10分程のピット作業でコースに復帰します。この時点での順位は3位でした。その後Bチームも足回りの修復を終え、コースに復帰します。
しかし、Bチームの車両は復帰後まもなくトラブルによりコース内で停止してしまいます。コース内で緊急整備して、なんとか自走でピットまで戻りますがスピンの際にエンジンルーム内にも変形が生じており、応急処置を施してなんとかコースに復帰します。しかし度重なる衝突によりミッションマウントがちぎれてギアが非常に入りづらくなっており、
効果的な処置を施せないままレースは終盤を迎えます。
他のチームがトラブル等で次々と順位を落としていく中、Aチームはその後トラブルに巻き込まれることなく3位で安定走行を続けておりましたところ、もうすぐ残り1時間という時点で上位2台がトラブルに見舞われ、ついに再びトップに躍り出ます。しかしながらレース終盤の荒れた路面は、立て続けに起きた衝突に巻き込まれ損傷を受けている車体をじわじわと蝕んでおり、残り1時間、最後のピットインの時点で逆サイリア側のアームに致命的なヒビが入っていることがわかりました。
この時点で2位に約5周の差をつけていたため、時間をかける修復作業ではなく、ペースを大胆に落として荒れていない路面を選んで走り切る持久戦に切り替えます。車が1時間もつことを祈りつつ、最終ドライバーである小紫(理3)に託すことになりました。
Bチームの車両も、いよいよギアが入らなくなっていたため、最後の応急処置を施し、終了間際にコースインしチェッカーフラッグを受ける作戦に切り替え、レース終了まで残り5分というところでピットアウトします。
競技開始から6時間後、なんとかトップを守り切って走り続けた本塾Aチームが栄光のチェッカーフラッグを受けて競技終了、歓喜の優勝を飾りました。そしてBチームも無事チェッカーを受け、見事完走を果たしました。
今回は度々衝突に巻き込まれるという不運が重なったものの、チーム一丸となり、車両をいたわりながら安定したラップを刻んだこと、迅速なピット作業が出来たことで、両チーム共に無事完走し、本塾は今シーズン初の団体優勝を手にすることが出来ました。
今季のスピード競技はこれで終了となりますが、ここでついた勢いをこの先のフィギュアの2戦につなげ、勝利を目指して部員一同練習に臨んで参る所存です。
最後になりましたが、本大会当日に多くの先輩に応援にお越しいただきました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
今後とも塾自動車部に一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
慶應義塾體育會自動車部
主将 伊藤崇文